夏になってスイカを食べるとき、高校時代のクラブ活動の夏合宿のことを思い出します。
高校一年の夏休み、所属する吹奏楽部の夏合宿で山梨県の山中湖へ行きました。民宿に一週間泊まり込み、一日8時間のキツイ練習にどっぷり漬かりました。夏も涼しい山中湖は東京の高校・大学の合宿のメッカで沢山のクラブチームが夏合宿を張っていました。
合宿最終日の夜、3年生の先輩が民宿の流しに大きなスイカが冷やしてあるのを発見し、民宿中が寝静まるのを待って、我々1年生に取って来い!と命じました。当時のクラブ活動は軍隊みたいなもので先輩の命令には絶対服従でした。でも、現代のようなイジメは一切無くて、せいぜい学校を風邪で休んでも放課後のクラブには出て来いと言われるぐらいでした。
結局、そのスイカは皆で食べてしまい、切り分けた皮の断面を爪楊枝で刺してつなげて、元通り丸いスイカの形にして流しに戻しておきました。翌朝は朝食後に早々に民宿を出発しました。スイカの持ち主はビックリ仰天!して目を丸くしたに違いありません。
高校生一流の悪戯で少し反省しましたが、その程度の悪戯は大目に見る雰囲気が学校にもあったように思います。スイカにまつわる一番の思い出です。
