今日は奥多摩へハイキングに行って来ました。秋川の支流の養沢川の源流近くに古くから有名な「養沢鍾乳洞」がありましたが、今日見たら管理小屋は廃屋と化し、養沢鍾乳洞は閉鎖された旨の表記がありました。小生はたしか小学校の頃、管理小屋で懐中電灯を借りて入ったことがあります。
調べてはいませんが、秩父多摩山域に多い鍾乳洞が整備されたのは戦後の登山ブームがピークとなった昭和30年代頃だったと思います。その頃は山から下りてきた登山客が鍾乳洞に立ち寄りましたが、現在は登山客が減ってしまって50年も前とは状況が違います。鍾乳洞の管理は東京都ですが、管理小屋を再建して管理人を置いても費用ばかりかかって割りが合わないと判斷したのでしょう。ここは山道の途中で、クルマでも来れないですし。
養沢の帰りに新しい鍾乳洞の看板を見かけました。「新発見!三ツ合鍾乳洞、お車でも行けます」と大書してあります。多分、民間で経営しているのだと思いますが、なるほど今どきはクルマで行かないと人が集まらないのですね。古くからの鍾乳洞の歴史的、文化的な価値より何より、経営的判断が第一なのが良く分かりました。

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