先々週登ってカモシカに遭遇した奥多摩の高水山ですが、実は皆さんに是非お見せしたい画像を掲載します。高水山頂上近くにある常福院本堂の裏手に掲げられている甲源一刀流の奉納額です。
甲源一刀流は武蔵の国の土着の剣法で、幕末に比留間某という達人が出て興盛を極めました。写真はモノクロでコントラストをかけましたが、現物は木板に墨書きなのでかなり退色して薄くなっています。
画像を処理するとはたして比留間道場筆頭以下、百数人の名前が記されています。年月は残念ながら読み取れません。おそらく奉納試合が行われたのですね。
甲源一刀流は中里介山の机竜之助が使ったり、新撰組の天然理心流と多摩の覇権を争ったり、幕末と剣術に興味のある人間にとっては見逃すことのできないキーワードです。高水山に登る方は是非ご覧下さい。

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