かつて高校大学時代に本格的にサイクリングにのめり込んでいた頃に夢中になって読み耽り、いくつかの峠越えの友として持参した本がこれです。サイクリングの一分野として「輪行峠越え」というのがあって、輪行とは自転車を分解して交通機関で運搬することを言います。
「信州の峠」は昭和47年発行で著者の市川氏は高名な人文地理学者です。この本は繰り返し読み耽り、赤鉛筆で線を引き、自転車のフロントバッグに入れて標高2000m以上の峠も越えました。雨風にうたれて少し膨らんでいますが、手離すことの出来ない想い出の詰まった一冊となりました。

PR