写真は山のタイムカプセルで、僕の宝物です。山の落ち葉や木の皮・枝などを詰め、山頂でペットボトルの口を瞬間接着剤で固めたものです。入れた時は色鮮やかな紅葉もすっかり色褪せて、ただの茶色になっていますが、中の空気は山頂で入れたそのままなので、山を下りて下界に着くと気圧差で凹んでいます。
かつて大英帝国の船乗りたちが競って外国へ船出していた頃、船員たちは綺麗なガラス瓶に海藻と小さなカニを入れ、瓶の口を蝋で封印して土産物とし、それを立ち寄った港々の酒場へ持っていくと、いくばくかの飲み代になったそうです。つまり、酒場の方でもその瓶を店先に吊しておくと、船乗り達が立ち寄る店であることの宣伝になるんですね。
山小屋でも山のタイムカプセルを受け入れて吊してくれたら面白いのですが、如何でしょう。
ちなみに僕はこれを作るのは一応2000m以上の山と決めていて、パーティー全員分の空のペットボトルと瞬間接着剤を持参しています。
もう一本のボトルは奥多摩の山で拾ったクリを詰めたものです。こちらは乾燥剤も入れています。また、どこかの山の記念にタイムカプセルを作りたくなってきました。


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