手元に山の地図ならぬ絵図があります。古い絵図ではなくて、種明かしをすると市販のモノですが、眺めていると極めて趣きがあって感心してしまいます。
まずは上空を遊弋する鷹の目の視点から眺めた鳥瞰図であることと、山・川・湖などの地形がアナログ的に特徴がデフォルメされて描かれています。何より、普通の地図と違って北が上でなく、西が上であることがいいですね。
遊び心も多少入っていて、かつて秩父で目撃された幻のニホンオオカミの絵なんかも描かれています。そう言えば神社の狛犬は土地により年代により、イヌでなくてオオカミなんですね。オオカミは大神にも通じますし。
オオカミの話になってしまいますが絶滅種の動物や目撃された怪獣の類いの目撃情報はその真偽はともかくとして、推測と想像の産物として多いにロマンが掻き立てられて良いのではないでしょうか。
スコットランドのネス湖のネッシーも偽物と看破された写真があったり、学者先生は「種の維持には50個体以上の生存が必要だから、存在は有り得ない」と真面目にバッサリ切り捨てますが、科学万能の現代でも解明されていないことは沢山あるわけで、個人がそれを信じるだけなら全然構わないのではないでしょうか。
かつて日本の現役閣僚も宇宙人と宇宙船の存在を信じる発言をして物議を醸しましたが、僕はその方の人間性の発露と思って面白く感じました。

