古い「ベスト・ハイキング」は二冊あって、こちらは昭和41年の版です。内容は38年度版とあまり変わらないようです。今見ても表紙のデザインなどシンプルで洒落ていて、ちょっとノスタルジックで素敵です。詳しく調べていないのですが、コレクションとして集めたいほど惹かれます。
「キャンピング」は昭和49年版で、こちらは高校時代に買ったものです。筆者の関忠志さんはボーイスカウトの創設と発展に貢献された方で、この本も単なるガイドブックでなく、文章の端々に戦後の復興期にボーイスカウト運動を以て健全な青少年の育成に尽力された方のポリシーが文章の中にうかがえます。ハイキングの沢田さんと同じく明治生まれの方です。
当時この本を読んでキャンプに目覚めた少年には忘れられない一つのエピソードが書いてあります。
英国のボーイスカウト研修所長のサーマン氏が研修生たちの解答を採点して、キャンプの持ち物に全員足りないものがある、いつも読んでいる愛読書の数冊ぐらいは持って来て読むぐらいの余裕が無ければいけない、という言葉であったそうです。初めて読んで、なるほどと思ったものです。
また久々にキャンプに行きたくなりました。


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