お友達から京都のある有名なお菓子屋さんの柚餅をいただきました。当然のように「ゆずもち」と発音したら笑われてしまい、「ゆうもち」と読むそうです。
どうも、和菓子の世界では昔からの言葉が継承されて生きていて、素人が適当な読み方をしていると全然違うみたいです。
求肥は「ぎゅうひ」と読んでいました。これは餅の粉を柔らかく練ったもので、小生の育った実家ではそういう発音をしていたのですが、正しくは「りゅうひ」なのだそうです。いやー、生まれてこの50年以上間違えていたのですね。紅顔の至りです。
時代につれ、言葉は生き物のように代わり代わられる変遷がありますが、少なくとも伝統を重んじ、伝統や技術が継承される世界では、言葉そのものも大事にされているのですね。
言葉の持つ微妙なニュアンスは繊細で、モノや事象の性格、名称の由来や時代背景などを適切に表現します。その読み方を間違える、あるいは知らないなどと言うのはそのモノ自体に対する知識がないということがすぐにバレてしまうようですね。

PR