以前から見たかった映画のDVDを入手しました。昭和19年公開の「加藤隼戦闘隊」です。戦前の国威高揚映画ではあるものの貴重な実写シーンが含まれ、一部の特撮を担当した東宝特撮班は円谷英二の努力により特撮技術が一段と進歩したそうです。
何よりも小生は加藤建夫戦隊長を演じる主演の藤田進という俳優のファンなのです。藤田進は明治生まれで武骨で男性的な風貌で多くの戦意高揚映画に出演しました。戦後も戦争映画や怪獣映画に出演していました。大スターなので司令長官みたいな役が多くなりましたね。
この映画は、今から約70年も前に国策として作られた映画ではあるものの、そこに描かれた人々の生きざまと息吹き、さらには映画制作に携わった沢山の人々の情熱と人生の哀感を感じることが出来ます。違う時代背景の元に作られた映画ゆえに余計にそう思います。

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