その昔、英国の作家H.G.ウェルズ原作の「タイムマシン」という映画がありました。英国の発明家がタイムマシンを発明し、西暦80万年後の時代に飛んで、地底に住む人喰い人種と対決するというストーリーです。映画全体はいかにも英国的な落ち着いた色彩の中で、たとえばシャーロック・ホームズみたいな雰囲気の映画ですが、実はこれは1959年のアメリカ映画です。
それで、そのタイムマシンのデザインが秀逸なのですが、人が一人座れるコックピットのようなクルマに行先の時代を指定するレトロなレバーが付いていて、要するに車体の外側カバーが無くて剥き出しになっていて、飛び先の時代でもし水の中にでも入っていたらどうするのだろう?と、ウェルズもそこまでは考えていなかったのでしょうか。
初めてこの映画をみたのは子供の頃だったと思いますが、タイムマシンという新しい知識の興味に合わせて、未来人類同士が繰り広げるカニバリズムのストーリーに衝撃を受けたことを憶えています。それにしても、この時代のSF映画は後々まで繰り返して見たくなるほど良く出来た作品が多いですね。今晩もまた見たくなりました。

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