また、手元の昭和40年のハイカー誌を眺めています。写真は灯油コンロの広告ですが、背景のキャンプ風景の三角テント(もしくは家型テント)がいかにも時代を象徴していて、懐かしく眺めています。
中学校以来親しんだキャンプ生活は今にして思えば、はっきり言って貧乏旅行でしたね。キャンプ用のコンロはガソリン・灯油コンロは買えなくて、それでも大枚をはたいて買ったのはたしかフランス製のキャンピングガスと言う目にも鮮やかなスカイブルーのガスコンロでした。ブタンガスですが、一度装着してしまうとバルブをはずせず、用途を変えてカートリッジを付け替えることが出来ない製品でした。それでも当時のキャンプ少年の憧れの製品でした。これにエバニューやホープのアルミのコッフェルを組み合わせ、インスタントラーメンに餅を入れて「ちからラーメン」などと言ってはよく食べたものです。
キャンプ自体も自転車で出かけることが多かったです。そもそも、お金がなくて、時間と若さだけを持て余していた時代でしたから。未だ行ったことのない土地に行くことを考えたら、出かける前夜は興奮して眠れなかったことを思い出します。

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