府中市の郷土の森博物館の住宅に保存されていた古いお雛様です。100年前か300年前か忘れましたが大変古いながらも生活道具や調度品、嫁入り道具まで再現されています。
このお雛様を先祖伝来受け継いで来られたのは大きな旧家だと思いますが、雛祭りの日に元気ではしゃいでいた子どもたち、それを楽しく眺めていた家族、さらには精巧な雛人形や道具を作った職人たち、すべて過去の人達はみな土中にあります。このことを考えるとき、小生は慄然とせざるを得ません。
大切にされたお雛様はモノとして残りますが、寿命ある我々は順番に消えていかなければならないのです。もちろんお雛様に罪はありませんが、それよりももっと大事で尊ばれるべきものは我々人間の命です。ニュースで安易な殺人事件を見る度に心が痛みます。

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