東京都多摩市の公園に保存されている旧家(旧富澤家、旧連光寺村名主宅)です。
さすがに藁葺き屋根は保存のためにカバーがされているものの、江戸時代から250年以上も建っている旧家はどっしりとした柱とひんやりとした広い土間の空間が、ゆったりと流れる時間を感じさせました。
いったいどれだけの数の人が、家族がこの屋根の下で生まれ、暮らし、生を繋いできたのでしょう。それらすべての人はみな土中にあり、家族の営みを人の生死より遥かに長く見守ってきた家だけが静かに残ります。
古民家を眺めるとき、人生の無常と悠久の時間をいつも感じさせられます。皆さん、ぜひとも古民家を訪れてみて下さい。

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