映画「テレマークの要塞」(The Heroes of Telemark)は1965年の米英合作の映画です。ノルウェーのテレマルク県にあったナチスドイツの重水製造工場の破壊工作を映画にしたものです。重水は核兵器製造に必要なため、レジスタンスとイギリス軍特殊作戦執行部の作戦では最も成功した作戦と言われています。カーク・ダグラスがオスロ大学の博士を、リチャード・ハリスがノルウェーのレジスタンスを演じます。
「アルカトラズからの脱出」(Escape From Alcatraz)は1979年のアメリカ映画で、サンフランシスコ湾に浮かぶアルカトラズ島のアルカトラズ連邦刑務所からの脱走の実話を元に制作されたものです。「ザ・ロック」と称された脱出不可能の連邦刑務所からは脱出を試みた囚人のほとんどが逮捕されるか射殺されています。クリント・イーストウッド演じる主人公は独房の小さい通気口への入口から独房の外へ脱出する手段を思いつき、実行しました。そこには知恵を絞って不可能を可能にしてゆく主人公の脱獄への強い執念がうかがえます。
映画「誰が為に鐘は鳴る」(For Whom the Bell Tolls)は1943年のアメリカ映画で、作家アーネスト・ヘミングウェイの同名の代表作を映画化したものです。スペイン内戦を舞台に主人公ロバート・ジョーダン(ゲイリー・クーパー)とマリア(イングリッド・バーグマン)との純愛を描きます。主演のマリア役には原作者のヘミングウェイが「イングリッド以外にありえない!」と叫んだと言われています。長身で英語が苦手で、アメリカでは女優として成功しないと考えていたバーグマンですが、苦労の末に最も国際的な大女優となりました。