1958年のアメリカ映画で、原題は「Earth vs the Spider」なので、そのまま訳すと「地球対クモ」になるのですが、日本で昔VHSビデオで販売されていたときの題名は「吸血原子蜘蛛」という凄い題名だったようです。初期の怪物映画ですので、特撮というほどでもなく、巨大なクモが動き回る場面ではクモの画面を重ね合わせただけです。ストーリーは山の洞窟から出て来た巨大クモが町に出現して暴れ回りますが、洞窟に戻ったところをダイナマイトで爆破してクモをやっつける、という単純なストーリーです。
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」(The Iron Lady)は2011年のアメリカ映画で、メリル・ストリープが英国のサッチャー首相の人生を演じた回想録です。政界引退後、認知症となったマーガレット・サッチャーの実生活と並行して、彼女のこれまでの政治家としての人生を振り返る構成となっています。メリル・ストリープは映画の撮影前に英国の国会を訪ねてその雰囲気を知ったそうです。英国という特に男尊女卑の男社会で、首相にまでなったマーガレット・サッチャーの役を演じることは、メリル・ストリープほどの大女優でさえ、彼女に近づくための挑戦だ、と述べています。